岡田外相、ゲーツ米国防長官の会談要旨(産経新聞)

 29日午前(日本時間同日深夜)にワシントンで行われた岡田克也外相とゲーツ米国防長官の会談の要旨は次の通り。(ワシントン 佐々木類)

 【普天間飛行場移設】

 岡田外相 本日は詳細には入らない。平野博文官房長官を中心に普天間の移設先の検討を進めてきた。現時点での検討状況を26日に東京でルース駐日米大使に説明した。日米間で本件について協議を進めていきたい。5月末までに本件を決着したいという鳩山由紀夫首相の考えに変わりはない

 ゲーツ長官 在沖縄海兵隊は日米同盟にとって極めて重要である。米国政府として引き続き日本政府と協議を行い、本件を早期に解決したい

 【日米同盟】

 岡田外相 本年は日米安保条約50周年の記念の年だ。実際の記念日である今年1月19日には2+2(日米外務・防衛閣僚)で、日米両国民や地域に対し日米同盟が確固たるものであるとのよいメッセージを発出できた。日米間で幅広い分野における安保協力について、実務レベルの協議をスタートしている。日米同盟を21世紀にふさわしい形で深化させていきたい。日米で東アジアの安全保障環境をきちんと評価し、分析した上で、同盟深化の協議を進めていきたい。本年の適切な時期に2+2を開催し、日米安保協力の推進について閣僚レベルでも議論をしたい。

 ゲーツ長官 日米同盟は日米双方にとって、死活的に重要である。今後とも米国政府は、日米安保条約のもと、日本防衛の義務を誠実に果たしていく。そのために、核を含む抑止力を維持する。日米同盟をさらに深化させていく重要性は全くその通りだが、それを建設的に行っていくためにも普天間の問題を解決することが重要である。核戦略の見直し(NPR)ももうすぐ出るが、日米間でこういう問題についても協議が進んでいることを評価する。

 【駐留国支援】

 岡田外相 ホスト・ネーション・サポート(駐留国支援)協定が来年春で期限を迎える。包括的な見直し作業を早急に行いたい。協定が日米同盟の運用に重要な役割を果たしていることを十分認識している。同時に、厳しい財政事情の下、効率化を求められていることも事実だ。いかに効率的、効果的にしていくか協議を加速させていきたい。

 ゲーツ長官 日米同盟にとって、この協定は戦略的に極めて重要な柱だ。日米安保体制によって、国内総生産(GDP)の1%の防衛費で日本の安全を確保することができている。効率的かつ効果的というのはその通りであり、協議を行っていきたい。

 【アフガン】

 岡田外相 アフガン政府がカブール会議に向けた作業を速やかに進めていくことが大事だ。汚職対策、ガバナンス(統治)の強化、下院議会選挙の公正かつ透明な形での実施などを期待している。

 ゲーツ長官 アフガンへの日本の貢献は極めて重要であり、米国政府として高く評価している。

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